この度、被災地の復興を願い、がれきの広域処理受入れを訴えて参りましたが、環境省が
市に協力要請しない方針を伝え、京都市はがれき処理の見送りを決めました。
見送りとなった理由は、宮城県で処理の目途が立ったこと、がれき広域処理による各地の
風評被害拡大に配慮したことが挙げられます。
たしかに、同県で処理の目途が立ったことは事実でしょうが、未だにがれきは残っており、
一日も早い復興を考えた場合被災地にはまだまだ負担が大きいと言えます。
やはり京都市の受入れの進捗が遅かったために見切りをつけられた部分は否定できません。
京都市議会からの動きが遅れたことを非常に反省しており、そのうえ市の動きが決断も
遅かったことが悔やまれます。
見送りとなってしまい非常に残念ですが、引き続きできることから随時復興支援に取組んで
参ります。
その中で、まず喫緊の課題は五山送り火騒動で残された薪の解決です。
被災地の方々は放置されたままの薪をずっと気にされています。
今年の5月議会では京都党からも行動を起こし、議会より五山送り火薪の早期解決に向けて
決議を挙げました。
それにより、ようやく薪の芯部分は工芸品として利用される方針が出されています。
しかし、肝心の放射性物質が検出された表皮部分の判断は保留にされたままです。
この表皮部分の解決策については当初、がれき広域処理の「専門家委員会」に託す予定でし
たが、今回の見送りによって表皮部分の解決策は打ち出されないまま委員会は解散となって
しまいました。
岩手県の県会議員からは、
「がれきの受入が見送りになっても、五山送り火の薪は何とか解決してください」
との悲痛な声が寄せられます。
引き続き、「五山送り火騒動」の薪解決に向けて議会より発信して参ります。