京都市長選挙を振り返って

2月4日、京都市長選挙の投開票が行われ、松井孝治新市長が誕生されました。
28年にわたって続いた市役所出身者による市政運営から転換し、新たな舵取りが始まります。
此度の市長選挙は、16年振りとなる新人対決でした。
地域政党京都党は当初35年振りと言われる三極構図による選挙を見据え取り組んでおりましたが、告示日を間近に控えたタイミングで政治資金パーティーに関する事案が発覚したことで推薦取消となり、期待の高まる選択肢を京都市民の皆様にお示しできなかったことは何より残念で申し訳ない所存です。
今回の選挙で大きな争点の一つであった財政再建は行政トップの舵取りが大きく影響するものであり、市民の皆様からの関心も高まっていることから、今後の任期4年を通して最優先でお取り組みいただきたく、京都党議員一同、議会においてしっかりとチェック機能を果たしていきたいと存じます。
また、京都市は今、政令市の中でも人口規模に関する順位を落としていることにはじまり、五大都市であった以前と比較し急激にその地位を失うか否かの分水嶺に立たされていると受け止めております。
若者を主とする多くの方が「京都では自己実現ができない」と他都市に流出している現状を改め、市民の皆様にとって働く場、子育て、親の介護、自身の老後など、どれにとっても”選ばれる街”でなくてはなりません。
本来京都は街のブランド力に富み、経済も人口も向上させる潜在能力に溢れた街です。
喫緊の課題てある若者や子育て世代の流出を食い止める人口減少対策や、業界横断的に生じている労働者不足を少しでも緩和、解消できる対策に注力し、加えて、観光客数が戻るなかで市民生活と観光の調和を図るべくオーバーツーリズム対策にも議会を通し粉骨砕身取り組んでまいります。
今後も何卒よろしくお願い申し上げます。

京都党代表 江村理紗