9月24日、地域政党京都党は、加藤盛司京都市会議長宛に議員定数削減に関する要望活動を行ないました。
加藤議長は、要望書をご覧になった上で、要望書の受理を拒否されました。
要望書の中身に関しては、議会として政治的判断を頂くことは当然のことと存じます。
しかし、原則、議員の有無を問わず京都市民が要望を上げる以上、議長宛要望を受理しないという議長判断は、極めて遺憾と申し上げる他ありません。
議長が市民の要望を受理すらしないということは住民自治の原則を逸脱した、他に類を見ない行為として受け止めざるを得ません。
勿論、これが会派宛要望だとすれば、党略に従い受理を拒否する行為は何ら否定すべきものではございません。しかし、市民を代表する議会の代表という立場である議長が拒否をするということは、党人としての政治的判断が働いたと推察せざるを得ません。これは、議長の中立性、尊厳性を重視する国会とは異なり、地方議会では、党籍を離脱せず議長職に就いている弊害と受け取られかねない京都市議会自体の権威を揺るがす問題です。
また、「要望の内容を見る限り受理できない」という加藤議長のご発言は、議員定数削減に関して議会を代表して否定すると我々は判断致します。こういった判断を即断される行為は甚だ遺憾であると同時に、地方自治法104条に定められた議長の権限を逸脱する行為です。
我々は、この議会の体質に対して異を唱えるものであり、上記の点を踏まえ議長の職責を十二分にご理解され市民のために職務に専念されますことを切に願うものであります。
また、議員定数削減に否定的な点は大変遺憾ではございますが、我々は一丸となってこの問題に引き続き取り組んで参りますことをお約束申し上げます。
平成22年9月27日
地域政党 京都党
代表 村山 祥栄
下記要望書転載(原文まま)
京都市会議長
加藤 盛司殿
平成22年9月24日
地域政党 京都党
代表 村山 祥栄
京都市会における議員定数削減に関する要望書
日頃より京都市会におかれましては、京都市の発展にご尽力頂いております事に深い敬意と感謝を申し上げます。
さて、京都市も数年来、行財政改革に取り組まれ、行政のスリム化にお取り組みを頂いているところでございます。行政と議会は両輪として機能するべき存在であり、行政自身のスリム化を進める上で、市会も同様のお取り組みを推し進めて頂きたいと存じます。
また、国政でも7月に実施されました参議院議員選挙では、一部の政党を除き各党のマニュフェストに議員定数削減を盛り込まれております。
昨今の厳しい社会情勢や議員定数削減を求める市民の声にご傾聴頂きます様、下記のとおり、申し入れを行います。
記
- 議員定数削減条例を速やかに議会へ上程され、平成23年4月実施予定の京都市議会議員選挙より議員の削減を実施すること
- 一票の格差が広がる現在の選挙区格差を是正し、公平・平等な選挙の実現に努めること
上記、2点につき、10月28日までに文書にてご回答賜ります様、重ねてお願い申し上げます。
以上