令和元年10月16日、京都党代表である村山祥栄議員が来年2月の京都市長選挙への出馬に伴い、正式に地域政党京都党を離党いたしました。
私たちとしては苦渋の決断ではございますが、兼ねてより京都市政発展のため、より重要な立場で活動に励みたいと想いを温めていた村山祥栄議員の大いなる挑戦を受け止め、力強く送り出す所存です。
京都党は結党当初より、地方議会は二元代表制の下、議会と市長が適切な緊張感と対等な関係を築くべきだと主張しております。そのため地方議会においては、“与党、野党”と政策とは異なる評価軸で立場を分類し、議会運営を行うことは不適切であり、たとえ私たちが議会活動で困難な壁が立ちはだかろうとも、より市民感覚に近い運営を実現すべく是々非々のスタンスで取り組んでおります。
村山祥栄議員は未来に責任を持つ市政運営の実現に向けて立ち上がりました。
村山祥栄議員とは思いを一つにして京都市政に取り組んできた仲間です。当然、将来に向けて描いている都市像も同じであることから全力で応援して参ります。
なお、村山祥栄議員には公認及び推薦を出す形はとりません。
首長選挙が政党対抗で行われると、それ自体がしがらみを助長させるものとなります。私たちは先に申し上げた是々非々の立場を貫くことからも、一議員、一市民として応援いたします。
京都の首長選挙において、長きに渡る自公民相乗りの候補対共産党といった構図からそろそろ脱却すべきです。
お一人お一人の市民の皆様が、京都の将来を真剣に考え、この街の代表となる人物を自分で選んだのだと実感の湧く、そういった市長選挙であってほしいと心から願っております。
我々は、村山祥栄議員の離党によって、交渉会派から外れることになります。
京都党の議席を増やすためにご支援を戴きました皆様におかれましては、5議席が4議席になることは背信行為とお受け止めになる方もいらっしゃるかもしれません。確かに、一議席、一議席を積み上げてきた我々にとっては大変大きな痛手であることも事実です。しかし、我々は党勢拡大のために政治をやっているわけでありません。理想的な京都を創るために、また市民のニーズを汲み、それを反映させるために政治に取り組んでいます。
再び「市民に選択肢を与えない選挙」が実施されることによって市民が被る不利益を考えたとき、選択肢を望む多くの市民の期待に応えるために、我々は自らの身を削ってでも送り出さねばならないと強く感じています。同時に、京都の疲弊した現状を打破し、我々の目指す京都像に大きく近づける市長を誕生させることは我々の悲願であり、それこそが我々の果たすべき責務だと考えています。
結党から9年、そうした思いの中、幾度もあるべき市長選挙を、目指すべき京都像を掲げる市長の誕生を模索して参りましたが、それを実現させるには至りませんでした。
村山祥栄議員の挑戦は、そうした積年の思いの結晶だとご理解いただきたく存じます。
そして、我々は自らの議席を減らすことになろうとも、それが明日の京都の礎になると確信し送り出す決意です。
引き続き、村山祥栄議員を、そして京都党へのご理解ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
地域政党京都党・幹事長
江村理紗